靴下編みのススメ(その3)
靴下編みをおススメしたい理由
[アナタの体質やら材料の入手やら]
冷えやシモヤケにお悩みの方には特に向きます。繊維の中で最も吸湿性に優れているのがウールだそうです。のみならず、ウールは湿った状態になっても冷たくならないのである。シモヤケとは、冷えや締め付けによる血行不良が原因であるとよく言われるが、靴の中でかいた汗が冷たくなるてのがとても大きいのではないかと思います。
しかし摩擦に全く耐えてくれないのがウールである。どうしよう?へへ、だいじょぶです、ウールにナイロンを配合して強度を補うのであります。国産糸では、これも大層嘆かわしいことであるがウールナイロン50%ずつ配合のものしかほぼないのであります。ベルクリのカトレアとかダイヤのコリーナとかですな。ナイロン50ではなあ、ちょっともう吸湿性とか保温性とかはどうしてくれんのーっ!て感じであります。色もへんな色だよ。しかし幸いにして舶来のソックヤーンというものを、多少の苦労と高いおかんじょうに悩みつつも入手することが可能な世の中となっておるのです。通販に頼らざるを得ない場合もあるでしょうが。これらはウール75ナイロン25というステキな配合です。中細が主だが合太もあるし、コットン配合の涼しさアップな品もあります。
[経済的側面?]
1年の半分ほどを、ほんの数足の靴下を格段の手入れもせず洗濯機でゴンゴン洗いつつローテーションし、数年は着用が可能というこれ、この点ですよ。1足分に2000円弱かかったとしたって、そう悪い勝負でもないのではないかと思いますが如何?
また、自分サイズで各要素自分好みのウール高配合靴下というものは、山ほどキャッシュ握って高級店に行ったって手に入りません。腕利きニッターを丸抱えするとか請負生産してもらうか、はたまた靴下工場をデザイナーパタンナー技師こみで買収するか?中で最も低コストなのが、自分で編むという選択肢です(当たり前か)。ええとその自分というものの時給・・・とかいうものは度外視した場合ではあるが(爆)。ええとそこんとこは「だって『趣味』なんですものおほほ」、と、いうことでひとつ。
[営々と築かれてきた文化の火を絶やさぬやうに]
ったくもう、靴下編みやら台湾語研究やら、積み上げてきた膨大なものを無為に廃れさせてどうすんですか日本国よ!
[カスタムフィット、ですぜ]
文字通りです。市販靴下というものは、すでに出来上がったものに自分の足を突っ込むだけ、であります。22cm-24cmとか23cm-25cmとか、アラ、足の長さだけが問題とされるわけなのね?そんな程度の選択肢しかありません。手編み靴下というのは自分で設計からするのでありますから、多少の物理的限界はあるにせよ、編地の厚さや目の詰まり具合、足周り、足長、足首部分の長さ、リブ編みのきつさなどなど、思いのままに設定できるのです(ほぼ)。ただし、ローマと老婆は一日にして成らず、である。ゲージがこれこれでどこそこが何cmという物体を、かなり正確に作り上げることはできる。しかし当該アナタの足、靴、歩き方、活動状況、感触の好みに対してどこがどうなっているものが最適であるのかは、まあ天のみぞ知る世界なわけで。とにかくまず一足を作り上げ、しばらく着用してみて、「ここがもっとこうならいいのに」式に調整を繰り返していくしかないわけで。さあ、さっさとレッツラゴー!
[編物好き、でしょ?]
まったくもって文字通り。中細と1号針のちめちめコンビネーションをこころゆくまでお楽しみください。
自分が実践している履き口から編むタイプをご紹介しようってのは
片足分で50gあれば絶対に足りると知っているから。
勝手に模様糸で両足の模様合わせをする気など一切ないから。(←勝手に模様糸の柄合わせに関しては、あみものグループのイシダユウコさんがお詳しいです)
ゴム編み止めができない、できるようになる努力をする気が一切ない。巻止めで全く無問題とはいえ、なんかくやしい。逆に、ゴム編みの作り目は(間違っているにせよ)苦痛なくできるから。
残るただひとつの難所は爪先のメリヤス接ぎであるが、解決法がね、見つかったんです天啓です。
上に挙げた点が私と逆だ(例:メリヤス接ぎは死んでもしたくないが、ゴム編み止めは得意中の得意、とか)という方には、まー他を当たっていただくのがよろしいかも。
シンプル、ですぜ
自給自足生活、でございますから。とっとと簡単に編めないと間に合わないでござる。のでリブ部分以外はオールメリヤス編みのごくごくシンプルなものです。たとえばヒールフラップを強度を上げるとかクッション性・装飾性向上のために引き上げ編みかなんかわかんないけどステキ編みをするという方もいらっしゃるが、個人的にはカカトもさることながら、3年ぐらい経過すると足底のあちこちが広い範囲で薄くなってくるので、そういう手間をかけるほどのこともないなと。またなるべく単純構造にして、要所要所以外はぼけーっと編みたいなと。私、そもそもがいわゆるプロセスニッターですから。
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